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今日は少しハメをはずして

アイリッシュパブからまだ読みかけのユリシーズについてのオマージュ



ウィスキーではないがキルケニービールもよい感じにまわってきたところで

ISLANDアイルランドの地図を眺めていると

ふと「あいつは僕のランセットが怖いんだ」と

キンチの辛らつな声が聞える。



君はダブリンを知っているかい?とジョイスはご満悦の様子だし

もちろん、私は Je connais pas! と答えねばならないけれど

初夏にはヨーロッパ周遊なんてゴキゲンな短期旅行ができればいいと思うa
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ふとそんな気配を肌に感じた。


昨日今日とまだ冬だと思っていたのに
20度を超える陽気なので仕方ない。

佐藤伸治も大阪にいたらさぞかしびっくりしただろう。

窓とベランダのドアは開放。

こんな日は音楽もいらないし

お酒もいらない。気がする。(本当に飲んでない)

外を走り去るトラックや車や、
電車の音を遠くに聞きながら
ひとりでのんびりタバコをヤリながら・・

ぷかぷか
ぷかぷか

でも今日辺りは
フォークが聴きたい気もしてきた。

あたたかい木曜日の午後のこと・・かな。

まさに。(夏じゃないしもう夜中に近いこと目をつぶって)

きまりだね!(KING MASTER GEORGE!)

やっぱりおやすみはフィッシュマンズかな。

春の心はうつろうものです。
サリンジャーが死んでしまった。
2005年だったか、2006年だったかの8月4日。
私はナイン・ストーリーズに夢中であった。

この短編集後半の2編はなにか宗教的なにおいが
している。
また神がかった奇妙な感じを与えた。
この短編集に出てくる主人公たちの多くは
とても目がするどく、また自意識も過剰である。
人のことは言えないが。

私はサリンジャーの本を読むのは
これが初めてであったし
彼の文章は乾いていて
あまり読み慣れていなかった。
けれども、微妙な人物描写が
人間の奥にある様々な心理を浮かび上がらせ、
それが非常に興味をそそられ、
つい、読んでしまったようだ。

"テディ"は10歳にして教授たちと対等に
論議をかわす早熟な子供が主人公の話。
10歳にして聡明さをたたえた、
しゃきしゃきした小生意気な少年である。
そしてもうひとりの登場人物、ニコルソンが
様々な質問をしつこくテディに投げかける。
その質問にテディは無邪気さと小生意気さとを持って
ずばりと答える。

そして吐き捨てる。
「こんなリンゴ食いの連中なんて見たことないや」

リンゴというのはアダムが食べたリンゴ(理論)のこと。
そう、わたしもテディとおなじように思うけれど、
モノを理解するのに理論は必要じゃない。
当然のことだけれど、こうなってしまった大人たち。
今の世の中。
本当の「わかる」というのは頭でああだこうだ
考えることではなく、頭の中は空なのに(無心ということ)、
あるモノを見た瞬間
あぁ、そうかと心底合点がいく。
そんなことだ。
その考えはいつも持っていたが、
上手くテディが教えてくれた。
上手くいえないが、本質をつかむことは
そうじゃないとできないんだ。

それはたとえば本を読んでいくとき、
音楽を聴くとき、絵を見るときに。
そこから受け取る無文字の何かを
大切にすることと同じ姿勢だ。

こういう経験に数多くめぐり合い
たくさんの発見をしていけば日々楽しいだろう。

けれども
それにはもっと私は頭を空っぽにしないといけない。

そんな数年前の記憶を呼び戻させられた出来事だった。
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